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メーカー:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
リリース:2008-07-04

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ユーザーレビュー
DAY WATCH (2008-11-22)】
イデオロギーの対決核ミサイルのメタファー 『ウオンテッド』も同じ内容ですが、『スター・ウオーズ』も真っ青に成るくらいの父と息子の対決が描かれている。派手な銃撃戦やカー・チェイス、カー・アクションもないのに凄い迫力が伝わってきます。 大友克洋の『童夢』を実写化したような画面構成はベクマンベトフのオリジナルのスタイルを確立している、まるで、サム・ペキンパーの“スロー・モーション”の如く。 光の異種である父=アントンが闇の異種である息子=イゴール(核ミサイルのメタファー)を暗黒面から、救い出そうと懸命に闘っているのに、気が付かない息子、最後のホテルの誕生パーティーのシークエンス闇のボスがアジテーションします。まるで、ソ連共産党内の内部抗争の様に、此処に核ミサイルの“モンタージュ”が出てきますから、迫力と同時に恐怖を感じます。「世界の終わりか」といふ恐怖です。しかし、大友克洋の『童夢』は、是非ベクマンベトフに実写化して欲しいものです。


神と祟り神 (2008-08-17)】
光と闇の一族は、力が均衡しており、戦いにより共倒れすることを恐れ、協定を結び、表立った戦いを避けて来ました。光と闇の一族の活動を制限するため、「ナイトウオッチ」「デイウオッチ」が存在し、「ナイトウオッチ」は、闇を監視するパトロール、「デイウオッチ」は、光を監視するパトロールのことです。 人は、明るいところと暗い部分の2面性を持ちますが超能力にめざめた人間は、光と闇のいずれかを選んで、人間でありながら、神に等しい力を手に入れます。 善と悪の二元論を特徴とするゾロアスター教(アフガニスタン北部で発生)では、善の勝利と優位が確定されている宗教ですが、「デイウオッチ」では、闇の一族のほうが、優位に展開します。その原因は、アントンの息子が、闇の亜種を選択したことにあります。アントンが、駆け落ちした妻を呪ったことに始まった、光と闇の力のバランスの破れ。アントンは、闇の一族殺害の容疑で、「デイウオッチ」に追われ現状を打破する為に、願いを叶えるチョークを探して、闇の一族のパーテイに潜入します。偉大なる光と闇の亜種の戦い、アントンの息子の恐るべき能力たとえば、針を刺した相手なら、どこでもストローで血を吸うことができるとか異界での戦い、そこは、人知を超えた凄まじい世界、光と闇の最後の戦いが始まろうとする時、パーティでは、光の一族のボス(ザヴロン)が写真を取って、時間を止めてアントンの手助けをします。この映画の魅力は、意外な超能力と、ダークな感じの世界感、斬新な映像にあると思います。 ところで、光と闇は、日本の神と祟り神の関係にも似ているように思えます。祟り神の代表は、大国主の尊(国津神)、スサノオ(冥府の王)、祟りを恐れて祭られた神、北野天満宮(菅原道真)、平将門があります。神の代表は、豊作をもたらす氏神、そして太陽神としての天照大神(天津神)があります。日本神道は、と豊作をもたらす神と祟り神を同時に信仰しています。日本こそ最も不思議な世界感を持つ民族と言えるかもしれません。


難解な物語。 (2008-07-20)】
 “マトリックス”などと似た、大人向け(メイキングでも「大人向けのヴァンパイア・ストーリー」とおっしゃられていました)のSFファンタジー。ヴァンパイアという括りですが、魔術師とか動物に変身できるとか超能力っぽいのが使えるとか、ヴァンパイアの域を越している部分が多々…。 それに、登場人物が多すぎるのか、主人公であるアントンがぼやけてしまっている部分が…。前作もそうでしたが…。ここまで影が薄そうな主人公…。 今回は“己の過去の過ちを清算できる”チョークなるものがあらわれ、異種もあらわれ、ますますこんがらがってゆく。“闇の勢力”と“光の勢力”の均衡が崩れ、全面戦争に突入しようとする。狭間にいるアントンは悩む、身内である最愛の息子・イゴールを選ぶのか、他人でありながらも愛しい人である女性・スヴェトラーナを選ぶのか。 善と悪も、光と闇も、わたしたち“ニンゲン”を賭けの対象とし、どちらに転んでも喜んでいる。賭けが大好きなんですね。最後のシーン、よくよく思わされました。 終わりかたはまた微妙でした。「え、こんな終わり?」と頭をかしげてしまいました。 この作品って、ある種の“パラレル・ワールド”なんですよね。このときこう選んでいたらこうだった、とか。チョークがいい例。このチョークによって、違う物語になるわけですよね…。 ファザー・コンプレックス、依存、身勝手さ、善と悪。子離れができない父、父離れができない子、愛に飢えたニンゲン、おのれの身勝手で引きとめようとする心、……。 ニンゲンはいかに身勝手であるか、馬鹿であるか、滑稽であるのか、それでいて愛しいものであるのか、が浮き彫りになる。 自分たちもとるであろう行動にいささか嫌悪し、そして噛み締める…。








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